トスカーナのソムリエ

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2008年 02月 19日

オリーブオイル

d0139594_20433832.jpg我が家の2軒隣にある、誠実な普段飲みのキャンティを造るワイナリーに、
オリーブオイルを買いに行く。

統計では日本人のオリーブオイルの平均年間消費量は250ml。そこには例えばオリーブオイルをほとんど使わない世代の方々なども数に入ってるだろうから、今日日、イタリア料理を食べ慣れた家庭の年間消費量はもう少し高いだろう。

基本的に365日ほぼ毎日イタリア料理を食べ、かつイタリアでも特にオリーブオイルを多用するトスカーナ料理を骨太なレシピで作る我が家では、イタリア人の平均年間消費量12Lと同じくらいは消費する。

我が家の食卓には庭で採った自家製のオリーブオイルをはじめ、産地や品種の違う複数のオリーブオイルを常備し、料理の相性によって風味や強さを使い分ける。その様は、まるで日本の食卓に置かれた醤油のように、身近で、無くてはならない存在だ。

きれいに剪定が済んだばかりの、凛とした葡萄畑とオリーブ畑の間を抜けワイナリーに入っていくと、
侯爵の称号を持つマルコがちょうど表に出てきたところだった。
「やあ、元気?オリーブオイル?勿論、どうぞ。」
カンティーナの中に招かれると、小さなプラスチックのカップを持ってタンクへと。
タンクから2種類のオリーブオイルをカップに注ぐと、おもむろにコメントを求められる。

そこから話はオリーブの出来、葡萄の出来、ワインの出来、品種の話、クローンの話、醸造の話、樽の話、剪定の話、畑の話、、
結局ワインもティスティングしながら、3分の道のりが1時間以上の立ち話。
ぶら下げて帰ったオリーブオイルの瓶はさっそく食卓へ。

冬の間のひととき、のんびりとしていたワイナリーは、またそろそろ動き出すところ。




# by trimpilin | 2008-02-19 20:48 | ワイン | Comments(0)
2008年 02月 16日

Maria Costanza Rosso 1997 G.Milazzo

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自分で作ったフィノッキオーナ、
オレンジのジャムでマリネしたロスティッチャーナ、
山羊乳の青カビチーズ、サント・モール・ド・トゥーレーヌ、
コンテ、
ゴマを塗したタラッリと。

シチリア土着の黒葡萄Nerello Cappuccioで、
弱発泡性白ワインを造るちょっと変わった生産者。
あまり見かけることの多くない熟成したNero d'Avola。
バランスの良い熟成感と酸の奥に見える、
元にある骨格というよりは豊満さ。
若干のビオ臭、心地良い熟成感。
オレンジと豚の風味と甘みとの相性。




# by trimpilin | 2008-02-16 11:42 | 晩酌 | Comments(5)
2008年 02月 14日

パン

d0139594_2202436.jpg空気は冷たいけど、冬晴れの良い天気。

いつものように暖炉に溜まった灰を掃除する。

庭から今日の分の薪を運びながら、
いつものようにルラに枝を放ってやる。
凄い勢いで駆けていくと、
枝を咥えて戻ってきて、
得意顔で尻尾を振る。

下の町までパンを買いに行く。

夏でも冬でも朝でも夜中でも、
いつでも粉まみれでいる働き者の夫婦。
その誠実さと真っ直ぐさと強さがでたパンの味は、
ちょっと他では食べられない。

パスタとパンと自家製サラミでいつもの昼食。
パンは塩の入ってない、間抜けなトスカーナのパン。
噛んでいると、ふわふわ過ぎない弾力と、小麦の味がある。
オリーブオイルと塩だけで、いくらでも食べれてしまう。

昼ご飯を食べたらば、
いつものように深呼吸をして、仕事へ。




# by trimpilin | 2008-02-14 22:17 | 生活 | Comments(2)
2008年 02月 11日

Echezeaux 2005 Gros Frere et Soeur

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パタ・ネグラの手切り、
Conviviumのクラッシックなテリーヌ、
サルシッチャとラーペのラビオリ、
キアニーナのローストビーフ、
コンテと。

若過ぎを承知で開け、若飲みも楽しめる造り手。
腰のある繊細さと、淡さのある若々しさ、果実感。
イタリアでは出会い辛いバランス。




# by trimpilin | 2008-02-11 02:57 | 晩酌 | Comments(2)
2008年 02月 09日

いつもの道

d0139594_10295712.jpg門を開けて150ccのスクーターで仕事に向う。

オリーブ畑とブドウ畑に囲まれた道を抜け、
木々に覆われた緑のトンネルを下っていく。

小さな街を過ぎると左手に大きな修道院。
1300年代に建てられた建物の中では、
今でも修道士たちが薬草酒や香料などを作っている。

ガリレオの名が付いた道を上りきると、
丘の上のカーブの先に、
花の大聖堂と赤レンガ屋根の街並みが広がる。

ミケランジェロの名が付いた道を下り、街のふもとに辿り着く。
宝石店が連なる、街の象徴である橋を左に見ながら、隣の橋を渡り中心街に入る。
石畳を走り、ミケランジェロやマキャベッリたちが眠る教会と、ダンテの像の前を抜けて、店に着く。


感動した凄さが、自分にとって当たり前になった時に、初めて見えてくるものもある。
慣れてしまわずに、感動する気持ちを忘れない大切さもある。

どっちの気持ちも忘れずに、いつまでも成長し続けたい。


大事なのは、変わってくこと。変わらずにいること。




# by trimpilin | 2008-02-09 10:39 | 生活 | Comments(4)
2008年 02月 08日

Voos dai Ciamps 1997 Vie di Romans

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庭の野生の辛いルーコラとフィラデルフィアを巻いたブレザオラ、
キャベツとトマトのスパゲッティ、
仔牛のレバーと玉葱のヴェネツィア風と。

シンプルながら熟成感、
やや尖り始めた輪郭、
北東特有の風味とレバーの相性、
ワインを甘くする。
「畑の声」という名。




# by trimpilin | 2008-02-08 10:37 | 晩酌 | Comments(0)
2008年 02月 07日

地図

d0139594_19435084.jpgありそうでなかった地図、

I Cru di Enogea Panzano
Le Vigne e Le Cantine

Chianti生産地区の中心に位置する小さな村は、
質の高い小さな生産者が多くバラエティに富む。

Alessandro Masnaghettiによって作られたこの地図は、
畑の大きさや地形、方位、斜面が瞭然で非常に便利。
かつイタリアらしい色使いで眺めていても楽しい。

ダリオ・チェッキーニに貰った一枚。








# by trimpilin | 2008-02-07 20:28 | ワイン | Comments(6)
2008年 02月 05日

Barbaresco Bricco Asili Bernardot 1999 Ceretto

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アルプスの山菜のソッタチェート、
猪のサラミ、
フジッリのほんのり橙色のカルボナーラ、
牛フィレのポルチーニと黒トリュフのソースと。

ある程度熟成した柔らかさの中に、
トラディツィオナリスタの硬さ。
アルコールと酸が若干出たバランスも、
料理と合わせて楽しめる。




# by trimpilin | 2008-02-05 20:05 | 晩酌 | Comments(2)
2008年 02月 04日

香りのパズル

d0139594_225616.jpg小さなガラス瓶に入った、66の香りのパズル。

グレープフルーツ、ラズベリー、クルミ、
スミレ、キノコ、松、干し草、丁子、革、
バター、コーヒー、燻製 ecc...
果ては、腐った卵、玉葱、馬、まで。

木箱にしまい、ソファーの脇に。
ふとした時に嗅いでみる。

目を閉じて、鼻の奥の神経にだけ集中する。
嗅ぐと言うより、鼻で空気を飲む。
鼻の奥の手の形をしたモノで触る。




# by trimpilin | 2008-02-04 23:02 | ワイン | Comments(0)
2008年 01月 29日

Tinto Pesquera 2002 Alejandro Fernandez

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普段の晩酌の中からメモ。




アレッツォのこだわりの生産者の
かなり生なパンチェッタとサラミの手切り、
カルチョーフィとパンチェッタのスパゲッティ、
牛ロースのグリルと。

スモーキーなニュアンスの相性と、
若干の尾の短さ。





# by trimpilin | 2008-01-29 01:10 | 晩酌 | Comments(2)
2008年 01月 28日

日曜日

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土曜日の深夜に仕事から帰ってきたら、
翌朝、早起きをしてアンティーク市へ。

車を飛ばして往復500km。
いつもの日曜日。








# by trimpilin | 2008-01-28 07:32 | 生活 | Comments(0)
2008年 01月 27日

庭の畑

d0139594_141556.jpg靴を履き替えて庭の畑へ。

鮮やかに葉が茂ったフェンネルを手でねじ切る。
ポロネギを土から引き抜く。
ブロッコリーを刈り取る。
野生のルーコラを摘む。

泥を落としてぶつ切りにする。

オリーブオイルと塩だけで、
この上ないご馳走になる。










# by trimpilin | 2008-01-27 01:39 | 生活 | Comments(0)
2008年 01月 26日

王様たちの引越し

d0139594_10423848.jpgD.R.C.の寝床の引越しをした。

Romanee-Conti,La Tache,Echezeaux,
Grands-Echezeaux,Richebourg,R.St.V.
2003年生まれのまだ若い王様から、
1960年代の風格に満ちたものまで、
木箱から出ているボトルだけで150本以上。

ゆっくりと眠っているのを起こさないように、
ましてや落とさないように、そっと引越しを進めていく。

ボトルを透けて見える、
年齢と共に少しづつ変化していく、
40年分のグラデーション。

新しい寝床は気に入るだろうか。
出番が来るその日まで、またゆっくりとおやすみなさい。




# by trimpilin | 2008-01-26 10:45 | 仕事 | Comments(0)
2008年 01月 23日

サラミを作る

d0139594_10395973.jpg冬になると家でサラミを作る。

キャンティの小さな村にある、こだわりの肉屋。
大きな肉の塊と脂の塊を買ってきて、
ブツに切り、昔ながらの手動の肉挽きで肉を挽く。
塩とスパイスをしてよく混ぜ、
腸に詰めて、紐で縛る。

肉の質や挽きの荒さ、
脂の量や大きさ、スパイスの配合、
こだわるところは色々あるけれど、
難しいことは考えずに、混ぜる、詰める、縛る。

トスカーナの伝統的なサラミを2種類。
大きな脂と粒胡椒が特徴のサラメ・トスカーノと、
フェンネルシードの風味が特徴のフィノッキオーナ。

混ぜて詰めて縛ったら、納屋の中にぶら下げて、あとは住みつく菌まかせ。

熟成するのをゆっくりと待とう。




# by trimpilin | 2008-01-23 10:41 | 料理 | Comments(2)
2008年 01月 18日

暖を取る

d0139594_21401179.jpgイタリアの暖房は、
湯沸し器のお湯をパイプで家中循環させて暖めるという
非常に非効率かつ頼りないもの。

街なかの密集したアパートメントならまだしも、
我が家のように田舎暮らしで、
オリーブ畑の中にぽつんとある一軒家では、
暖房を点けても一向に部屋が暖まる気配も無く、
気休め程度にしかならない。

しかもイタリアのガス代は非常に高く、
冬場の光熱費がどう考えても割に合わないので、
2年程前から暖房を点けるのを基本的にやめた。

代わりに我が家では冬が始まる頃になると、
木こりのおじさんから大量の薪を購入する。

一昨年は1トン、昨年は1,5トン、そして今年の冬は2トンの薪を買った。
トラックで2トンの薪を運んでくると、庭先にジャッと捲いて去っていく木こりのおじさん。

残された薪の山を、イタリア式にビジュアルも考慮して(笑)
面を揃えてテトリスのように一人で積み上げていくのはかなりの重労働。
暖かい冬の為に避けては通れない道のり、、

そして毎日使う分をリビングに運び、火を起こす。
ボタン1つで済む「暖房を点ける」という作業も、毎日余計な時間と労力を要するけど、
火の色や、薪が燃える香りは心地が良いし、夜、暖炉の前に腰掛けて本を読むのは快適だ。

それに肉や野菜や栗や、薪の上でただ焼くだけで、素晴らしいご馳走に早変わりしてくれる。




# by trimpilin | 2008-01-18 21:27 | 生活 | Comments(1)