トスカーナのソムリエ

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カテゴリ:ワイン( 48 )


2012年 02月 02日

cosimo maria masini

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トスカーナ白トリュフの地として知られるサン・ミニアート近郊の穏やかな丘陵地。
ビオディナミ農法でブドウを育てワインを造る
若き生産者コジモ・マリア・マジーニ。
大自然のサイクルと歴史の叡智を尊びながら、
洗練されたバランス感覚でクリアな酒質。

※ More

by trimpilin | 2012-02-02 17:32 | ワイン | Comments(0)
2010年 10月 20日

CAPOGATTO 2007

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カポガット 2007。

トスカーナ州キャンティ・クラッシコの中心地、グレーヴェ・イン・キャンティ。
そこから未舗装の小道を更に登った小さな集落、ルッフォリ。
2008年、2009年と2年間働き、栽培と醸造を任されたワイナリー、
ポデーレ・ポッジョ・スカレッテがある。

個性を持った小さな畑がモザイクのようにいくつも点在するなか、
唯一、延々と広がる大きな畑、ヴォルペ。
新しく開墾したこのヴォルペ畑は、コンクリのような巨大な砂岩質で、
開墾には、普通の畑とは比にならないような苦労を要した。
斜面に延々と連なるサンジョヴェーゼの畝の、ピアントナイア畑寄り。
一番端の畝だけ、ヴィットリオとユーリは、
カベルネ・フランとカベルネ・ソーヴィニョンとプティ・ヴェルドとメルロを植えた。

2007年、若木から初めての収穫が行われ、
自分は2007年ヴィンテージの熟成から瓶詰めまでの作業と、
2008,2009年ヴィンテージの栽培、収穫、醸造作業を行った。

若木は天候に左右されやすく、また、ひと畝ひと畝が非常に長い斜面なので、
ヴォルペ畑での栽培作業はとてもハードだ。丁寧に、迅速に、そして忍耐強く、
日の出から日の入りまで長い斜面を延々と、幾日も歩き続けないと、
葡萄がこの手を必要としているその時に、適切な処置を施すことができない。

2008年にカンティーナで働き始めた時、
まだ世に出ていない、まだ名もない、そのワインが眠っている小樽には、
白墨で"VOLPEAUX"(ヴォルペオゥ)と書かれていた。
苦心して新しく開墾したヴォルペ畑の名と、
サンジョヴェーゼで作るフラッグシップワインのイル・カルボナイオーネとは一線を画し
新しい試みであるボルドースタイルを組み合わせた、ユーリの言葉遊びの造語だ。
ワイナリーにとっての新しい試みということ以上に、
根っからのワイン好きであるユーリの、壮大で真剣なジョコ(遊び)のようで、
このワインの誕生をユーリは本当に楽しみにしていた。

それから長い熟成を経て、2009年7月、
ユーリと二人で、いよいよこのワインの清澄作業を行い、瓶詰めを行った。
2009年の秋、収穫も済ませ、カンティーナでユーリと二人で醸造作業を行っている時、
いよいよ世に出るこのワインの名前やエチケットを決めかねるユーリは、
嬉しそうにそのアイディアを色々と話してくれた。

"VOLPEAUX"と呼ばれていたこのワインを、ユーリは"カポガット"と名付けた。
"カポガット"とは、ルッフォリにフィロキセラ以前から続く、独特の植樹法の名だ。

エチケットのデザインは幾つかデザイナーから上がってきたが、
ユーリはどれもひとつ満足をしなかった。何度もそれらを見せてくれながら、
「これはカルボナイオーネとは全く違うものなんだ。完璧にクラシカルなボルドーにしたいんだ」
と言っていた。

ついにユーリはエチケットのデザインを全て自分で行った。
ワイン名などの字体やレイアウトも、"IL VINO DI VITTORIO FIORE"という赤い文字の入れ方も、
全てクラシカルなボルドー調を再現し、
母が描くワイナリーのイラストもカルボナイオーネのカラフルなものでなく、モノクロのシャトー調にした。
ただしイラストの温かなタッチは残しつつ。
キャップシールもワインレッドのクラシカルなボルドー調にし、
なんとワインボトルまで、カルボナイオーネなどに使っている現在のボルドー瓶より僅かに小ぶりな、
クラシカルなボルドー瓶にこだわった。
ここまでやり遂げたユーリは、完成したデザインを見せながら、いたずらっ子のように満足そうに笑っていた。

2010年1月、帰国する自分に、まだエチケットの張られていない、カポガットのケースを幾つか持たせた。
(瓶熟成はエチケット無しで行われ、エチケット張りは出荷時に行われる)
デザインは出来上がっているものの、実際に印刷されたエチケットがワイナリーに届くのは、
出発日のほんの数日あとだった。

帰国して間もなく、イタリアからエアメールが届いた。
中には、できたばかりのカポガットのエチケットが入っていた。
ユーリに電話をすると、
「やっとできたよ。この間のボトルに張ってくれよ。エチケットの位置はわかってるだろ。
こっちのエチケット張りはまだ先だから、
カズキが張るのが、ファースト・ヴィンテージの世界で最初のボトルだよ」
と笑っていた。

自分でエチケットを張ったカポガットは、OLTREVINOのセラーの中で非売品の札と共に、
輸入業者さんによって日本へ輸入が開始されるその日を待っていた。
しばらくしてやっと輸入業者さんから日本への輸入開始の知らせを受けると、
全国に先駆けて非売品の札を外されたワインは、なんだか嬉しそうに見えた。

先週、ユーリからメールが届いた。
「日曜日にやっと今年の全ての収穫が終わったよ。
葡萄はみな、とても健全で綺麗で、品質も収量もとても満足のいく収穫だったよ。」
文面からユーリの笑顔が見えるようだった。


CAPOGATTO 2007 清澄作業
CAPOGATTO 2007 瓶詰め作業

ワイナリーでの仕事にご興味のある方は、「仕事」カテゴリをご覧になってみて下さい。

by trimpilin | 2010-10-20 17:42 | ワイン | Comments(2)
2009年 09月 28日

9゜Degustazione Vinoteca al Chianti

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毎年恒例のCertosaでの試飲会
今年は437種のイタリアワインを揃える。
来月にはまたChampagneを中心とした試飲会と、
いつも情熱を持って楽しませてくれるアンドレアと仲間たち。

トスカーナの赤ワインコーナーに控えるのは、
いつものように強面親父のルチアーノ。
Sangioveseをこよなく愛し、
何十年と飲み続けてきた彼は、
皆から尊敬を持って“シニョール・ブルネッロ”と呼ばれる。

by trimpilin | 2009-09-28 02:31 | ワイン | Comments(2)
2009年 09月 11日

あと少し

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夕暮れ前、フランス人の友人ベルトランが栽培・醸造家として働くSanpolo in Chiantiのワイナリーへ。
TelordegoやAncellottaも育てる畑を歩いて廻り、葡萄を摘まみ、カンティーナで試飲をし、
ラウラが作ってくれた晩御飯を頂きながら、話に夢中になっていると、気がつけばもう夜中。
お互いに収穫を目前に控えながら、ゆっくりと楽しいひと時を過ごす。

by trimpilin | 2009-09-11 18:53 | ワイン | Comments(2)
2009年 08月 30日

Graci

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2004年、故郷であるエトナ山北側のPassopisciaroに戻り、
金融業から転身しワイン造りを始めた、若き醸造家Alberto Aiello Graci。
だだっ広い空間に大樽がぽつんと置かれた未だ完成途中の彼のカンティーナ同様に、
新しい一歩を踏み出し模索と試行錯誤を続けている彼のワイン。
道なき道を4WDで延々と登り続けた果てに広がる、
エトナのNerello Mascaleseとして最標高である1100mのBarbavecchi畑。
この地に秘められた高いポテンシャルや、
友人であるFrank Cornelissenからの影響も大きい自然を尊重した造りに、
経験と共に積み重ねられる明確な指針とフィネスが備わった時、
彼が愛するGiacomo ConternoやGiuseppe Mascarelloのような、
深く繊細な、より素晴らしいワインが生まれるのだろう。

by trimpilin | 2009-08-30 00:05 | ワイン | Comments(0)
2009年 08月 28日

Passopisciaro

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Tenuta di TrinoroのAndrea Franchettiが一目惚れした畑は、
エトナ山の北側、標高1000mに位置する。
2000年1月のある金曜日、初めてこの地の畑を見た彼は、
週明けの月曜日の朝にはもう購入をしたという。
選ばれし環境の中で、妥協の無い試行錯誤によってのみ生み出される、
繊細な凝縮感と、シリアスなフィネス。

by trimpilin | 2009-08-28 00:16 | ワイン | Comments(0)
2009年 08月 26日

Cena nella Vigna

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標高600mのエトナ火山の麓から、
イオニア海を見下ろす、
Nerello Mascaleseと
Nerello Cappuccioの畑の中で、
夕食を頂く。
パッキーノのトマトや、グリルや、彼らのワイン。
月明かりと、蝋燭の灯りの下、
夜更けまで、笑い声とワインは尽きない。

by trimpilin | 2009-08-26 00:01 | ワイン | Comments(0)
2009年 08月 25日

Vini Biondi

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エトナ火山の南東部、標高600mから900mに位置する畑は、
黒くふかふかとした砂質の火山性土壌で、歩くだけでも苦労するほどの急斜面。
樹齢40年から100年以上のNerello MascaleseとNerello Cappuccioが、
伝統的なアルベレッロで8000本/haという高い密度で植えられ、
トラクターも入れない過酷な条件の下、畑仕事は全て手作業で行われる。
若者たちが敬遠する、真摯な重労働から生まれる味わい。
Ciroの情熱、Alfioの誠実。

by trimpilin | 2009-08-25 00:01 | ワイン | Comments(0)
2009年 08月 21日

Terzavia

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若きエノロゴRenato De Bartoliによる
ファーストヴィンテージ。
暖かな果実と厚みに、
驚くほどにクリアな酸とミネラル。
これから知られる造り手、ワインの、
はじめの一歩。

Occidens 2008
(Grecanico,Catarratto,Grillo,Zibibbo)
Amada 2006
(Tempranillo,Syrah,Merlot,Nero d'Avola)

by trimpilin | 2009-08-21 00:00 | ワイン | Comments(0)
2009年 08月 20日

Marco De Bartoli

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シチリア島最西端の町マルサラと
パンテッレリア島にカンティーナを持ち、
困難に晒されながらも
マルサラの質的復興に貢献した
孤高の生産者。

by trimpilin | 2009-08-20 04:55 | ワイン | Comments(2)